福島県伊達市。ここは肥沃で水捌けの良い大地を礎に、たくさんの農作物が栽培されてきました。とくに果樹栽培は、全国でも有数の産地として有名で、四季を通じ、色とりどりの、麗しき資源があふれる土地。
しかし、そんな伊達市でも、少子高齢化や若者の農業離れが大きな課題。耕作放棄地も増えています。
そんな状況に、福祉事業の未来を見出しているのが社会福祉法人ひろせ福祉会が運営する「ひろせファーム」。地域の使っていない農地を借り、さまざまな農作物を育てています。しかも生産ばかりではなく、加工、販売までを行う六次化に取り組んでいます。
ひろせファームの特徴は一次産業として丁寧な取り組みはもちろんのこと、地域文化に根ざしたストーリーにあります。例えば、福島では昔から有名な「えごま」。この地域ではえごまは「じゅうねん」と呼ばれており、食べると10年長生きするという健康長寿の食材として親しまれてきました。ひろせファームでは「じゅうねん」をブランド化し数々の商品を開発。また、伊達市が発祥の地とされる「あんぽ柿」も昔からある製造方法などにこだわることで、地域の大切な伝統文化を守っています。
福島は、東日本大震災で大きな被害を受けました。それは風評という形で長らく農家に打撃を与え続けました。しかし、伊達の農業はそんなことに屈することはありません。桃源郷が過去の景色ではなく、これからも繰り返される日常の景色であるように。ひろせファームは、福祉から伊達の未来を創造します。